四方八方 〜旅行と子猫日記〜

興味の向くままあれこれと記録した日記。史跡巡りを中心に旅行情報を主に掲載。天井裏に迷い込んだ子猫の日記も更新中。

上海博物館


 上海随一の繁華街である南京東路沿いに人民広場があります。


 その人民広場の敷地内に上海博物館(シャンハイボウウーグアン)があります。


 国共内戦で敗れた国民党が台湾に逃れた際に、多くの美術品や文化財を持っていったということだったので、中国本土にはロクな物が残ってないのかと思ってましたが、なかなかどうして素晴らしい物もたくさん残ってます。


 こちらに立ち寄れば、それが分かるでしょう。


 北京の故宮博物館と並ぶ博物館なんでしょうね。


 なんでも鑑定団でも、この博物館の所蔵品が時々紹介されています。







 到着してすぐに腹ごしらえのためにレストランに入りました。


 で、昼時というのに人が全然いなくて嫌な予感がしていたら、予感大的中!


 高い上にすんげぇ不味いんでやんの。


 頼んだのがチャーハン(のつもり)だったのですが、最初のスープは美味しかったものの、肝心のチャーハンが出来の悪いオムライスみたい。


 薄く伸ばした卵焼きがかかってるんだけど、これがペカペカのカピカピ卵焼きで、ちっとも美味しくねぇ。


 つーか、上海のチャーハンって一緒に卵を混ぜ込まないのか?


 肝心のチャーハンも今時のレトルトの方が全然マシってシロモノで、生煮えグリーンピースに生煮え人参が入り、ご飯はピラフかって感じでした。


 腹が減ってりゃここで食べてもいいですが、チャーハンだけは止めておいて下さい。







 初手から暴れそうになりましたが、展示内容は素晴らしいです。


 1階から4階まであって、それぞれの階にいくつか展示室があります。


 1階は青銅器だったと記憶していますが、何千年も前の器が次々と並べられていて、素晴らしいです。


 器を見る限り、この時既に相当に爛熟した文化を持っていたことが分かります。


 どの器も形や装飾が、とても洗練されているのです。


 そういや奈良の博物館でも青銅器を見たけど、同じような感想を持ちました。


 こりゃ凄ぇや。







 館内は、この青銅器を始めとして、書画、通貨、骨董、少数民族の伝統の品々がこれでもかと並べられています。


 書画の所はさすがにフラッシュ撮影は禁止でしたが、フラッシュさえしなければ撮影OK。


 他はもちろん撮影OKのようで、この辺り大陸的で大らかだな〜と感心してしまいました。


 マナーの悪い客がいないから成り立っているのか、文化財に対する意識がそれ程高くないのかは分かりませんけど、観光客からすれば有り難い話です。


 ということで、ホントにいいのかなと思いつつ撮った写真を数点載せておきます。


上海博物館壺


 こちらはかの有名な景徳鎮の壺。


 景徳鎮は1コーナーが設けられ、そこで数々の名品を展示していました。


 やはり綺麗でしたね。


 こういった骨董品の他に書画のコーナーもあって、特に書では王羲之とか王安石、朱喜なんて有名人の書も展示してありました。


甲骨文字


 こっちは学校の歴史の教科書にも出てきた甲骨文字ですね。


 写真では分かりませんが、この骨に文字が刻み込まれています。


璧


 宝玉のところで見た壁(へき)です。


 これは「完璧」の語源になった宝玉ですね。


 璧を完(まっと)うするということで「完璧」です。


 下が土ではなくて玉ですね。


 壁(かべ)ではないですよ〜。


 お子さん、漢字で困ってらっしゃったら、こういうエピソードも含めて教えてあげると、間違わなくて済みます。


 中国の戦国時代(紀元前403〜紀元前221)、後に中国初の統一王朝となる強国にして英語の CHINA の語源ともなった「秦」(しん)の王は、趙の国に「和氏の璧(かしのへき)」と呼ばれる見事な「璧」がある事を知り、これが欲しくなりました。


 そこで、「和氏の璧(かしのへき)」を「秦の15の城と交換したい」と申し出ました。


 この時、趙の国の臣下の客人にすぎなかった藺相如(りんしょうじょ)が、秦の国への使いに抜擢されます。


 断れば強国秦に趙攻めの口実を与え、渡せば渡したで15の城をもらえるかどうかも分からないという難局に、誰も役目を果たしたがらなかったためです。


 こうして藺相如は秦の国に行きましたが、もとより秦王に城と交換する気などありません。


 秦王の気持ちを察した藺相如は璧を持つや叩き割るぞと脅しをかけ、秦王に璧を見る作法として身を清めよと言い放ちます。


 そして、璧は先に従者に持たせて国に帰しておいて、自らは秦に残り時間を稼ぎました。


 その上で、璧が無事となる頃合いを見計らい、秦王に璧が既にないことを告げました。


 秦王も元から城を渡す気もなかったので、藺相如を殺して趙の国の恨みを買うのもバカらしいと、璧と城の交換はなしということで藺相如を帰しました。


 璧を完うして帰ったわけです。







 この他、少数民族に伝わる文化財の展示館では、日本の能面に似た面があって興味深かったです。


 なんだか欧米と異なり、どっかで繋がっていそうな雰囲気がそこかしこにありますね。


 音声ガイドもあるので、より深く知りたい人は借りておくといいでしょう。


 3階だったと思いますが、喫茶室もあります。


 1階のレストランよりはマシだと思いますが、行ってないので分かりません。


 ここで中国茶を飲んで外したら、マジ大暴れですね(笑)。


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